マキタの18V充電式ブロワ集じん機「MUB187D」シリーズは、散らばった落ち葉を吹き飛ばすだけでなく、そのまま吸い込んで細かく砕ける便利なアイテムです。
しかし、いざ買おうとネットで調べると「MUB187DWF」と「MUB187DZ」という2つのモデルが出てきて、どちらを選べばいいか迷ってしまいますよね。
この2つの型番の違いは、結論から言うと「バッテリーと充電器がセットになっているか、本体だけか」という点だけです。本体の性能や形、できることは全く同じなので、すでにマキタの道具を持っているかどうかで選ぶのが正解です。
本記事では、この2つの価格差や、MUB187Dシリーズを実際に使うメリット・デメリットを分かりやすく整理しました。
マキタ MUB187DWFとMUB187DZの違いを比較
マキタの道具を初めて買う方にとって、型番の最後につくアルファベットは少し分かりにくいかもしれません。
「MUB187DWF」と「MUB187DZ」は、中身の機械そのものは1ミリも違いませんが、箱を開けたときに入っている付属品が大きく異なります。自分の家にすでにマキタのバッテリーがあるかどうかを思い出しながら、読み進めてみてください。
違いは「バッテリー・充電器」の有無だけ
一番大きな違いは、箱の中にバッテリーと充電器が入っているかどうかです。MUB187DWFは「フルセット」と呼ばれるモデルで、届いたその日からすぐに掃除を始められるよう、3.0Ahのバッテリーと急速充電器が一つずつ同梱されています。一方のMUB187DZは「本体のみ」のモデルで、バッテリーや充電器は一切付いてきません。
マキタの製品は、同じ18Vシリーズであればバッテリーを使い回せるのが大きな特徴です。たとえばマキタのインパクトドライバーや掃除機ですでに18Vのバッテリーを使っているなら、本体だけのMUB187DZを買うだけで動かせます。逆に、マキタの道具が家になければ、本体だけを買っても動かすことができないため、セット品のMUB187DWFを選ぶ必要があります。
購入価格の差は約2万3,000円。セットと単体のどちらがお得?
メーカーが公表している標準小売価格で見ると、この2つのモデルには2万円以上の開きがあります。セット品と本体のみの価格を、以下のテーブルで比較してみました。
| 型番 | セット内容 | 標準小売価格(税込) |
| MUB187DWF | 本体・バッテリー・充電器 | 58,300円 |
|---|---|---|
| MUB187DZ | 本体のみ | 34,760円 |
| 価格差 | ー | 23,540円 |
この23,540円という差額は、バッテリー(BL1830B)と充電器(DC18RF)をそれぞれ単品で買い揃えるよりも、少しだけ安くなるように設定されています。そのため、もしマキタのバッテリーを一つも持っていないのであれば、セット品のMUB187DWFを買うのが一番安上がりです。逆に、バッテリーが余っているなら本体だけを買うことで、初期費用を2万円以上も安く抑えることができます。
1台2役!マキタ MUB187Dシリーズ共通の特徴
落ち葉掃除といえば、これまではホウキで集めてから手でゴミ袋に詰めるのが一般的でした。しかし、MUB187Dシリーズを使えば、その面倒な作業をガラッと変えることができます。ここでは、MUB187DWFとMUB187DZの両方に共通する、優れた機能や使い勝手についてお伝えします。
「吹き飛ばし」と「吸い込み」の切り替えがレバーひとつで完結
従来のブロワバキュームは、吸い込みたいときにノズルを付け替えたり、重い部品を外したりする必要があるものが多く、手間がかかるのが悩みでした。MUB187Dシリーズは、手元にあるレバーをパチッと切り替えるだけで、瞬時に「吹く」モードと「吸う」モードを使い分けることができます。
たとえば、まずは「吹く」モードで庭の隅に落ち葉を集め、その後にそのままレバーを下げて「吸う」モードで一気に回収する、といった流れがスムーズに可能です。道具を持ち替えたり、ネジを回してノズルを交換したりするストレスがないため、掃除のテンポが落ちません。
金属製シュレッダで吸い込んだ落ち葉を粉砕。ゴミ捨て頻度を軽減
吸い込んだ落ち葉をそのまま袋に溜めると、すぐにパンパンになって何度もゴミを捨てに行くことになります。そこで役立つのが、吸い込み口の内側に配置された「金属製シュレッダ」です。吸い込んだ落ち葉を鋭い刃が細かく粉砕してくれるため、落ち葉のカサがグッと小さくなります。
細かくなった落ち葉は、付属のダストバッグに効率よく溜まっていきます。そのままゴミ袋に捨てやすくなるだけでなく、堆肥作りをしたい方にとっても、細かく砕かれていると分解が早くなるという隠れたメリットがあります。硬い枝などは避ける必要がありますが、カサカサに乾いた落ち葉なら次々と飲み込んでくれます。
長時間の作業を助ける「クルーズコントロール」と「キャスタ」
広い庭を掃除していると、ずっとトリガーを引き続けるのは指が疲れてしまいますよね。MUB187Dには、任意の風量でレバーを固定できる「クルーズコントロール」機能が付いています。これを使えば、指を離しても一定のパワーで動き続けてくれるため、長時間の掃除でも手がしびれることがありません。
さらに、ノズルの先端には小さな車輪(キャスタ)が付いています。本体の重さを地面に預けながら、掃除機をかけるような感覚で前後に転がして作業できるのがポイントです。本体は約3.8kgありますが、このキャスタのおかげで腕にずっしりと重さがかかるのを防ぎ、腰への負担も軽くしてくれます。
MUB187Dシリーズの基本スペック表(風量・サイズ・重量)
実際に自分の庭で使えるかどうか、物置にしまえる大きさかどうかを確認するための数字をまとめました。マキタの18Vシリーズらしい、パワーとサイズのバランスがとれたスペックになっています。
| 項目 | スペック内容 |
| 使用電源 | 直流18V(マキタバッテリー) |
|---|---|
| ブロワ風量 | 0〜6.1 m³/min |
| ブロワ風速 | 52 m/s(最大64 m/s) |
| 集じん容量 | 25リットル |
| 機体寸法 | 長さ1,168 × 幅164 × 高さ416 mm |
| 質量 | 3.8kg(バッテリー装着時) |
数字で見ると大きく感じるかもしれませんが、肩掛けベルトやキャスタを使えば、女性やシニアの方でも無理なく扱える重さです。風速も最大64m/sと十分な勢いがあるため、芝生の間に挟まった落ち葉もしっかりと動かすことができます。
購入前に知っておきたいデメリットと注意点
非常に便利なMUB187Dシリーズですが、使ってみてから「こんなはずじゃなかった」と思わないために、気をつけておくべき点もいくつかあります。特に、バッテリーの持ち時間や音の大きさについては、事前の確認が欠かせません。
18Vバッテリー1本では、広い庭の作業には物足りないことも
MUB187Dは18Vバッテリー1本で動く手軽さが魅力ですが、その分だけ連続して使える時間は短めです。セット品に付いてくる3.0Ahバッテリー(BL1830B)をフルパワーで使った場合、作業できる目安は約12分ほど。玄関先や小さな駐車場の掃除なら十分ですが、家を一周するような広い庭の掃除には予備のバッテリーが必要になるでしょう。
もし広い範囲を掃除する予定なら、大容量の6.0Ahバッテリー(BL1860B)を別途用意するのがおすすめです。これなら使える時間が約2倍に伸びるため、途中で充電が切れて作業が中断するストレスを減らすことができます。自分の掃除したい範囲と、バッテリーの持ち時間を照らし合わせて考えてみてください。
集じん作業時はそれなりの「動作音」が発生する
落ち葉を吸い込むときは、中でシュレッダが高速回転するため、それなりの大きな音が出ます。掃除機よりも大きな音がするので、静かな住宅街で早朝や深夜に使うのは避けたほうが無難です。特に壁際や狭い通路で使うと、音が反響してより大きく感じることがあります。
以下のリストで、音に関する注意点をまとめました。
- 日中の時間帯に使うように計画する
- 住宅が密集している場所では、短時間で済ませる工夫をする
- 自分の耳を保護するために、気になる人は耳栓を使う
吹き飛ばすだけのブロワモードなら音は少し控えめになりますが、吸い込み(集じん)をメインに考えている方は、この音の大きさをあらかじめ覚悟しておく必要があります。
マキタ MUB187DWFがおすすめな人
まずは、バッテリーと充電器がセットになった「MUB187DWF」を選んだほうがいい人について解説します。価格は高くなりますが、初めてマキタの製品を手にするなら、間違いなくこちらが便利です。
初めてマキタの18V電動工具・園芸工具を購入する人
もしあなたが、これまでマキタのバッテリー式の道具を一度も使ったことがないのであれば、迷わずMUB187DWFを選んでください。本体だけを買っても、専用のバッテリーがなければ動かすことができません。他社のバッテリーを使い回すこともできないため、純正のセットを買うのが一番安心です。
このセットを買えば、付属のバッテリーと充電器を使って、他のマキタ18V製品(掃除機や芝刈り機、ドリルなど)の本体だけを追加して楽しむこともできるようになります。マキタの世界へ足を踏み入れるための、最初の一歩として最適なセットです。
バッテリーの予備を確実に持っておきたい人
すでにマキタのバッテリーを1つ持っている人でも、あえてセット品を買うという選択肢があります。先ほどお伝えした通り、MUB187Dの作業時間は12分程度と短めです。バッテリーが2つあれば、1つを使っている間にもう1つを充電しておくことができ、広い庭の掃除をノンストップで進めることが可能になります。
セット品に付いてくる充電器(DC18RF)は急速充電に対応しているため、約22分で充電が完了します。バッテリーが2つあれば、交互に充電して使い続けることで、作業効率が格段にアップします。本格的に庭をきれいにしたいと考えているなら、予備付きの状態としてセット品を買うのは非常に賢い選択です。
マキタ MUB187DZがおすすめな人
次に、本体のみの「MUB187DZ」を選んでも後悔しない人について見ていきましょう。こちらは、すでにマキタのシステムを活用している方向けの「お得な買い増しプラン」のようなものです。
すでにマキタの18Vバッテリー(BL1830Bなど)を持っている人
マキタの18Vシリーズのユーザーであれば、本体だけのMUB187DZを買うのがもっとも安上がりです。マキタのバッテリーは「LXT」というロゴが入っている18Vのものであれば、基本的にはどの道具でも使い回すことができます。インパクトドライバーやクリーナー、ラジオなどで使っているバッテリーをそのまま差し込むだけで、ブロワ集じん機が動き出します。
バッテリーや充電器は丈夫で長持ちするため、何セットも家に置いておく必要はありません。余っているバッテリーを有効活用することで、約2万3,000円も浮かせることができるのは、マキタユーザーだけの特権です。
なるべく初期費用を抑えて本体だけを手に入れたい人
予算を抑えて本格的な園芸工具を揃えたい方にとっても、本体のみのモデルは魅力的です。中古でバッテリーだけを安く手に入れたり、すでに持っている友人から譲り受けたりする予定があるなら、本体を単品で買うことで出費を最小限に抑えられます。
浮いたお金で、予備のダストバッグを買ったり、もっとパワーのある大容量バッテリーを別途購入したりと、自分好みのカスタマイズを楽しむこともできます。ただし、バッテリーがないと動かないことだけは、購入前に指差し確認をしておきましょう。
【比較】他モデル(MUB184Dなど)との違い
マキタのブロワには、他にもたくさんの種類があります。特に似ているモデルとして、集じん機能がないブロワ専用機との違いを気にする方も多いです。
「ブロワ専用機」との使い分けポイント
たとえば、同じ18Vシリーズで人気の「MUB184D」は、風の力だけで落ち葉を飛ばすことに特化したモデルです。こちらは集じん機能がない代わりに、本体がより軽く、片手で振り回しやすいのが特徴です。広い公園のように、落ち葉をどこかへ飛ばしっぱなしで良い環境なら、こちらのほうが楽かもしれません。
しかし、一般家庭の庭や駐車場では、吹き飛ばした落ち葉を最終的に「集めて捨てる」作業が必ず発生します。MUB187Dのように、1台で吸い込みまで完結できるモデルは、掃除の最後の詰めまで自分の手でやりたい人にぴったりです。
- MUB184D:とにかく大量の落ち葉を遠くへ飛ばしたい、軽さを重視したい人
- MUB187D:飛ばすだけでなく、その場で吸い込んでゴミ袋の数も減らしたい人
どちらが自分の掃除スタイルに合っているか、普段の掃除の流れをイメージして選んでみてください。
マキタのブロワ集じん機に関するよくある質問(FAQ)
実際に使う場面を想像すると、いろいろな疑問が湧いてきますよね。ここでは、購入前に解決しておきたい、よくある質問をまとめました。
まとめ:自分の環境に合わせた型番を選んで快適な庭掃除を
マキタ MUB187DWFとMUB187DZの違いは、バッテリーと充電器が付いているかいないか、という点だけです。本体の性能は全く同じなので、すでにマキタの18Vバッテリーを持っているなら本体のみの「MUB187DZ」、持っていないならフルセットの「MUB187DWF」を選べば間違いありません。
レバーひとつで吹き飛ばしと吸い込みを切り替えられ、金属製の刃で落ち葉を細かく砕いてくれるこの1台があれば、これまでの重労働だった落ち葉掃除が、驚くほど手軽で楽しい作業に変わります。自分のライフスタイルにぴったりの型番を手に入れて、きれいな庭を楽に維持しましょう。



